心の太陽、ひまわり。
ひまわりがアメリカ大陸からヨーロッパへ渡った16世紀、 そのあまりの神々しさに、 フランスの太陽王ルイ14世は " 自分を象徴する花 " として宮廷の紋章にいたしました。 太陽王ルイ14世が「我が象徴」として宮廷の紋章やレリーフに刻ませたのは、 ひまわりそのものではないのですが、 ギリシャ神話に登場する " 太陽神アポロンの顔 " そしてそこから放たれる輝かしい太陽の光 なのでございます。 ルイ14世自身が「太陽王」と呼ばれたため、 太陽を模したデザインが王宮、ヴェルサイユ宮殿の至る所にちりばめられました。 ひまわりは、太陽に従う花 Sunflower としてその太陽王のイメージと重ね合わされ、 宮廷の庭園でも珍重されましたのよ。 しかし、時が経つにつれて、ひまわりは華やかな宮廷を飛び出し、 フランスの片田舎にある素朴な菜園へと広がっていったのでございます。 贅沢な飾りではなく、 " 日々を耕し、豊かに生きる人々の暮らし " に寄り添うお守りのような花として、 菜園の隅で静かに太陽を追いかけ、 人々の心を太陽のように温めてまいりましたの。 ゴッホやモネといった印象派の画家たちが、 なぜあれほどまでにひまわりを好んで描いたかをご存知ですか? 彼らにとって、ひまわりは単なる植物ではなく、 " 地上に降りてきた太陽の光そのもの " だったからと言われています。 曇り空が多いヨーロッパの季節の中でも、 菜園にぽつんと咲くひまわりを見つめるだけで、 心の中にパッと明るい光が灯る。 そんな「希望」を、画家たちはキャンバスに閉じ込めたのですわ。 画家ゴッホが移り住み、あの名作『ひまわり』を描いた聖地でございます。 毎年夏になると、見渡す限りの地平線まで黄金色のひまわりが絨毯のように広がり、 南仏の眩しい太陽の光を浴びて一斉に花を開きます。 古い石造りの家々やラベンダー畑の紫色とのコントラストは、 まさに息をのむ美しさですわ。 ヨーロッパで有名なのがイタリアのトスカーナでございます。 なだらかな丘陵地帯に、オリーブの木々やサイプレスの並木と 交互に現れる巨大なひまわり畑は、まるで一本の美しい映画を見ているかのような ロマンチックな情緒に溢れております。 余談ですけれどもね、 日本で一番有...