Seed is the Bomb.

初めて人参の種を蒔こうとしている。ちゃんと、心して種を蒔こうとしていてなぜか覚悟のような決心。育てて収穫して料理して食べるつもり。種から育てたいと思ったわけではなくて、アンティークショップで見つけた紙製の卵のケースを買い、私の景色として紙製の卵のケースから発芽する景色が見たかったとうのが意図。バルコニーでそのケースに土をしこみ、種を蒔いて発芽を待った。10日から14日をほど待ちわびたかしら。発芽だけしてそのあと育たなかった。バルコニーで雨にうたれ、種も発芽したこも、紙製の卵のケースごと水浸しになり、がっかりした事を覚えているぐらい。しかも何の種を蒔いたか忘れていて、これを書いている今も思い出せないでいるというかわいそうな種となってしまった。それ以来は育てていた植物から種が風で地に落ちすくすと育った植物達がいるけれど、今回のように育ててみようとしっかり意図的に、挑戦するかのように種を蒔いたことはない。遂に私は、種から育てて収穫するわよ。天候や虫に怯える自分との闘いを覚悟して。その種とは....人参。人参は決して好きな野菜ではなく一生食べなくても平気なぐらい私にとってはニーズの低い野菜。ただ、私は人参の姿はとっても好き。特にピーターラビットのファンである私は、人参の味よりルックスが大好き。今年、私にとっては本格的な畑を山の斜面につくった。完璧な畑というわけではない。私にしては本気のという意味で本格的。そしてまたピータラビットの世界を私なりに実現させたいと思い、人参を育てる事にした。西洋人参の葉が並んで土から生えている景色の中に入りたいというのが理由。そしてそら豆。姿も花も実の形も味も大好きだから景色の中に在ってほしい植物。頭の中にはイメージが昨年ここに来始めた時からできている。なんだかまだ種を蒔くまで助走している感じなのは、この地の土や天候と共同作業となるから、様子をうかがっているの。ここでは4月でも遅霜がおりる。だから最低気温がグッと上がったら蒔く。風、湿気、陽射し、温度、雨....私はその中で生きている。それらに対応しながら種を蒔くのが私の生命力にすら感じる。耕したこの茶色い景色が蒔いた種で緑になる。種は緑の爆弾。Seed is the bomb.

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