Grow, Harvest and Cook, Eat.


茄子は植えた時から、ここでは温度が低くて生育が悪いかもよって言われていた。だからここまでくると茄子や人参はみんなビニールハウスだって言われていたのよね...

栗の木、三つ葉つつじ、馬酔木やどうだんつつじ等の落葉した天然の腐葉土に、一歩一歩歩くたび膝まで沈んでしまうぐらいの深さがあり、その中に色々な山野草とそれらの地下茎や根っこが毛細血管のように張り巡らされていた地。

草を刈って、土を耕したら1m 以上地が下がり、岩盤が姿を現した。最初にみた時とは地形がずいぶん変わったそこに、私はこの茄子を植えた。

毛細血管のように根っこが張ったところはスポンジみたいになっていて、鍬の刃も通らない。細いブロンドのロングヘヤーにブラシが通らないみたいだった。剪定鋏できり、篩にかけて土だけを集めた。

人参の種を蒔いた後、じゃがいもの種芋を植えつけた後で、ドキドキが続いていたから花壇にしようと思っていたけれど、茄子とモッツァレラを、茄子が嫌いになるぐらい食べてみたいと思ったことで、結局、またドキドキしながら茄子を植えたんだ。苗を買いに行って店員さんに自分の住んでいる場所での栽培を相談すると、ビニールハウスでの栽培ではないことに驚かれて、一度、苗を買わずに帰った。

でも植物の強さ。冬の雪の積もる熊笹の茂みに捨てた、カビの生えてしまったグリーンピース。越冬して、発芽し、収穫できた。今までにみた野菜の育て方を一瞬無視した。
彼らは育つ!元々は野生だ!と思い、再度、苗を買いに。

そんなこんなで... 収穫していただく茄子。育てたという言い方がふさわしくない。 Do I grow plants ? Do I grow vegetables ? That sounds like 

                                                PRESUMPTUOUS !!

彼らは、人間の虚栄心のために、育ってくれている。彼らにしてみたら与えられた命を最大限に生きているだけなの。 美味しい。彼らの生命力に感謝。言うのも挨拶なみに意識がなかったかもしれない。ただ、本当に感謝と敬意を " 感じる "。宗教は全く違い関係ないけれど、ありがとうを言って食べた。土に、雨に、風に、太陽に、鳥に、虫に...ありがとうを感じる。彼らなしでは私は花1輪ですら育てられない。

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