Harvest days.





人参の種を蒔き、ドキドキしながら過ごして 100 日近く経った。収穫日数はあくまで目安なのかもしれないけれど、平均気温が他の場所より低かったりもしたからその目安の日数は待とうと思い、カウントダウンしていてやっとその日が近づいて来たのだけれど...

あと数日待ちたいけれど、とうとうここにも雨降りの時が来た。
私は雨や曇りが好きだから嬉しいけれど、人参とじゃがいものためにはもう10日ほど晴れ続きでいてほしかったな。次の晴れ続きまで収穫を待つか、掘り起こしてしまうか...

迷いに迷い、とりあえずは様子をみてみることにした。

人参もじゃがいもも傷をつけたくないから爪を切ってそっと土をはらいのけた。
綺麗で美味しそうなのが見えたと思うと言葉では表現できない、胸の高鳴りがして落ち着いて引っこ抜くのが難しく思えた。

愛おしく思えた。私が地上でドキドキしている間、地中ではあの種からちゃんと夢を形にされていたような感じで。天と地の共同作業っていうのかな...そこに私が立ち会わせてもらえたことっていうのか....ちゃんとこの星で地に足をつけて生きているこの上ない実感。

この星の素晴らしさを実感したし、植物と天候の関係も素晴らしい...

人参はトマトよりも小さかったけれど、今までで食べたまっすぐの人参よりも格別に美味しくてびっくりした。私がみている太陽や、私が感じている風や、私が浴びた雨、私が経っているこの土、星や月、寒さや湿気...それらの全てと、あの小さな種が私を生かす。
何と表現すれば最適かわからないけれど、一口食べて...頷くことしかできないぐらい、何かを理解した。

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